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Ultra Trail Kosciuszko

久しぶりの100km

約5年ぶりに、100kmを超えるレースに出場してきました!

ここ数年で僕のことを知ったという方は、上田瑠偉は短いレースばかり出ている印象かもしれませんが、そもそもトレイルランニングを始めたキッカケは19歳で出場した東京柴又100Kで以前のスポンサーであるコロンビアにスカウトされたからですし、初めての海外レースもアメリカの100kmでした。その後もアメリカのGorge Waterfalls 100Kで大会新で優勝したり(翌年にJimに50分くらい更新されたけど)、UTMBのCCCで準優勝したりと、100mileの完走経験はないけどウルトラと呼ばれるカテゴリーでも結果を出していました。
今回なぜ久しぶりに100kmを走ったかというと、Ruyでサポートしている小笠原光研選手が来年のUTMB OCC出場のためにby UTMBの大会で50kmを走る&せっかくなので家族で行って妻も走らせる(27km)となったときに、二人のレースと被らないのが100kmだったという理由です笑

最近そろそろ100mileにも挑戦したいなと思いはじめていたところだったので、足慣らしにちょうど良かったのですが、先に久しぶり100kmを走った感想を言うと、

「100kmでこんなにしんどいんだから100mileを走る気にはならない。」

です。

家族で参加

on your mark


今回出場したのは、オーストラリアの最高峰、コジオスコ山があるコジオスコ国立公園が舞台となる「Ultra Trail Kosciuszko by UTMB」。

ここを選んだ理由は、Golden Trail World Seriesが全て終わったタイミングかつ初めて訪れる国という理由。

なのでコジオスコ山がオーストラリア大陸最高峰だとは遠征に出かける直前まで知らなかったです。笑

真ん中に見えるのがコジオスコ山

6月MTBでの大怪我後、9月にZAO SKYRUNでレース復帰したものの、気持ちよくジョグができるようになったのが10月下旬。

ただその後も身体のバランスが悪くなっているせいか、度々腰痛に見舞われ練習が途切れたり、やりたい練習ができなかったり。

練習の消化具合から体の仕上がりを考えると、一昨年ITJで優勝したときより+30分かそれ以上な感覚。

5年ぶりの100kmがこんなにも準備不足ということで不安しかなかったです…


12月のオーストラリアは夏。ただ昨年の大会の写真を見ると、がっつり雪…

大会の一週間前まで気温一桁予報でしたが現地入りして受付する日なんかは20℃を超えるような暑さに。

It’s on!

レース当日。

生温くノースリーブでも寒さを感じないくらい。

6:00スタートのはずが、特にアナウンスもなく15分遅れでスタート。

コースプロフィールは105.9km 3055mD+

まずは5km 600mD+で一気に標高2000mへ。

スタートからとばす。というのもこの5kmのあと、約5kmの歩行区間。

大会HPより

山の上は風速10mを超える爆風。歩行区間開始ポイントをトップで通過し、すぐさまレインジャケットを羽織る。

公平性を保つため、開始ポイントに時刻が進んでいるタイマーがあり、それをスマホで撮った時刻が歩行区間終了ポイント出発時刻。

なのでめちゃくちゃ速歩きしても、その時間までは終了ポイントで待機させられるというシステム。

とはいえ爆風で寒いので早足に。

歩行区間終了ポイントの出発時刻

終了ポイントに着いて約10分待機。ここから1km強でコジオスコ山山頂。

オーストラリア大陸最高峰は七大陸最高峰の中でも最弱。

標高が低い(2228m)のは置いておいて、2000m近くまでリフトで上がれて、そこから金網と石畳の歩きやすい道(もはやトレイルですらない)で6.5km 300mD+で到着。もはや散歩。

オーストラリア大陸最高峰で自撮り

最初のデポバッグを受け取り、ジェルやドリンクを詰め替える。

仮設トイレに入ろうとするも、3基中2基埋まってる笑

開かない、開かない、開いたで、観客から爆笑。

エイド手前の分岐からエイドまではピストンなのでここで後続との差が分かる。

だいたい1km差くらい。ここからもしばらく走れる。というか走れるところしかない。

53.9kmのエイド手前で右ハムストリングスが攣る。ここまで4時間40分。飲んだ量は2L。

風が強く気温も10℃くらいでそんなに暑さを感じてなかったけど、少し水分が足りてなかったか…

前半抑えようにも走れてしまうコースだったから、今の練習強度に対してハイペース過ぎたかも。

ここから10kmロード。ほぼ下り。64kmのエイドにはみんなに応援、サポートに来てもらった。

予定より30分以上早く到着。

一応サポートクルー用のリストバンドがあったりしたけど、UTMBに比べたらかなーりゆるく、規制も全くありませんでした。

みんなから元気をもらい、残り40km

ここから野生のカンガルーに何度も遭遇。
70kmからマウンテンバイクとハイカーが共有するシングルトラックになり、小刻みなアップダウンが続く。

雨が降ったり、雨が上がって蒸し暑くなったりの変な天気の繰り返し。

脚は重く、何度も痙攣する。ゆっくりでも走り続けるも、ここは1km5分切るくらいで押して行きたかったところ。

それが1km6分かかってくると追いつかれないか不安に…

87km、95kmとエイドに着く手前でLive Trailを開き、一つ前のエイドでの差を確認。

最後のエイドを出るときには2位と27分差あることを確認したので勝利を確信するも、体は重いまま切り替わらず。最後は娘と一緒になんとかフィニッシュ。初めて娘と一緒にフィニッシュゲートをくぐりました。

日本人大活躍

これまでの練習内容を考慮すると、妥当なタイム、妥当なしんどさだったかな。このしんどさをあと60kmもと思うと気が引けるけど、しっかり練習を詰んだ状態で気持ちよく走り切れていたら違った感想だったかなとも思う。レース内容は納得のいくものではなかったけど、久しぶりに海外レースで優勝できて、家族の前でカッコいいところ見せることができて良かった!
一緒に行った光研は50kmで3位、安ヶ平萌子ちゃんも50km12位で惜しくもTop10入れずだったけどまずまずの好成績。100mileは日本から澤柳さんが2位、西方さんが3位と、日本人大活躍でした!

トロフィーが手元になかった光研は持ってるふり

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